NEWS

「第3回教育研究集会(第4回全学FD)・環境と安全に関する講演会」を開催(3/16)

 「第3回教育研究集会(第4回全学FD)・環境と安全に関する講演会」が3月16日(火)、グリーンヒルキャンパスで教職員約40名の参加のもと開催された。
 これは大学における実験物質の取扱いや薬品の処分、労働や安全・衛生面などの管理について、教職員が更に理解を深めるため、日本化学会九州支部が講演会として主催し、本学の教育研究集会(全学FD)の共催で行われた。

 はじめに長崎大学教授青柳潔氏が、労働安全衛生管理について、労働安全衛生法の概要と、労働者の安全・健康・衛生面の立場、危険防止や安全衛生教育、健康管理を行う責任体制の明確化などを詳しく解説。大学においても学生・教職員の作業環境管理・健康管理の徹底を強調した。

 次に熊本県立大学教授有薗幸司氏が、化学物質が人体に及ぼす影響を、健康面・生態系・環境面への有害性について分析結果を基に詳しく説明。化学物質の生体内代謝や、学校給食での残留農薬、下水処理場で有害化する物質の検出など実例を挙げ化学物質のリスクを解説した。

 最後に本学石橋康弘教授が、大学実験室における薬品管理、施設面の現状と問題点を、関連法律を紹介しながら説明した。本学環境・建築学部が取得している環境マネジメントISO14001の事例も紹介し、チェック体制の充実を進め更なる組織の強化と安全の確立について発表した。

 本学では「学生第一主義の活力ある学園づくり」を学園ビジョンに掲げ、それに向けての教職員に対するFD、SD研修などを活発に実施している。



第3回教育研究集会(第4回全学FD)・環境と安全に関する講演会

◆講演1
「労働安全衛生管理について」
 労働安全衛生法の内容と労働安全衛生管理体制のあり方等の概要
  講師:長崎大学医学部医学科公衆衛生学教室 教授 青柳 潔 氏

◆講演2
「化学物質のリスクについて」
 化学物質の人体・生体への影響(リスク)の概要
  講師:熊本県立大学環境共生学部食健康科学科 教授 有薗 幸司 氏

◆講演3
「実験室の試薬や実験廃液の管理について」
 実験室における試薬に関わる法令の内容とその管理体制、実験廃液の危険性と管理体制
  講師:長崎総合科学大学環境・建築学部人間環境学科 教授 石橋 康弘

講演会の様子

講演会の様子

講演する青柳氏

講演する青柳氏

講演する有薗氏

講演する有薗氏

講演する石橋教授

講演する石橋教授