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「游学のまちフォーラム」に人間環境学科の学生と学長が参加 (12/23)

 「游学のまちフォーラム~大学と地域の連携・地域に学ぶ~」が12月23日(木)、長崎市民会館文化ホールにおいて、県内7大学・短大の学生グループが参加し開催された。
 このフォーラムは、多くの若者が交流する”游学のまち”長崎を目指すべく、地域における大学生の活動状況の理解と、大学と地域の連携について考えようと長崎市が主催した。

 各大学が取り組んでいるボランティア事例やサークル活動の発表や実演が7件行われ、本学からは人間環境学部環境文化学科(現:環境・建築学部人間環境学科)4年生の竹中克月君が「竹取物語の地域との協働」と題して活動を発表した。
 竹中君は竹取物語の概要について、人間環境学科の学生グループ「ISOの家」「ぺんぎんの町」「かえるのうた」のそれぞれの特徴を活かして統合した新しい活動グループと紹介。
 長崎は山がすぐ近くにありその中には放置竹林が多いことに着目。活動のポイントは、放置竹林から竹を切り出し整備することにより里山再生の整備事業が行えると説明。伐採した竹は竹炭や竹パウダーに加工し再利用することが可能。竹炭は授産施設へ無償で提供し、靴の脱臭商品の材料として利用され、これが福祉活動への支援となると示した。一連の活動には東長崎地区内4ヶ所の学童保育所の子供たちが一緒になって参加していることが明かされ、体験をとおして子供たちに資源の有効活用と環境保全の大切さを理解する貴重な学びの場として活用していると解説した。
 多様な団体・地域の方々との協働作業により、エコ活動が「福祉への支援」「子供たちへの環境教育」「里山整備」となり相乗効果となって活かされている実例が紹介された。

 続いてのパネルディスカッションでは、「大学と地域の連携」がテーマで、貴島勝郎学長がコーディネーターを務め、田上富久長崎市長や大学教授、自治会長、大学生がパネリストとして参加した。
 大学生の活動と地域のつながりについて意見交換され、社会や地域の活動に参加したいと考える学生が多いこと、学生のボランティア活動を提供する情報共有の手段や発信力の不足、ネットワークづくり、高齢化社会の中での若者の地域活動参加、などについて討議が進んだ。
 また、学生の地域参加を高めるため、大学・地域・行政が一体となって多機能的な協力体制を構築する提案が示された。
 コーディネーターの貴島学長は最後に、大学の使命は「教育」「研究」「地域貢献」と示し、学生が地域の一員となってとけ込み、地域も若者の支援を得ながら互いに地域活動を続けていく、これらを長崎から全国へ発信し、長崎に行って学んでみたいと思われるように、若い学生の力を活きたものに役立て地域づくりに貢献していきたいとディスカッションを取り纏めた。



○環境・建築学部 人間環境学科
http://www.he.nias.ac.jp/

○市っトクながさき12月9日放送分(竹取物語の紹介他)
http://www.youtube.com/watch?v=c_iB_-RMyF8&feature=player_profilepage

○長崎游学
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/yugaku/

「游学のまちフォーラム」活動発表の様子

「游学のまちフォーラム」活動発表の様子

発表する竹中君

発表する竹中君

各大学の発表。活水女子大・音楽ボランティア(左上)、長崎女子短大・三線(右上)、長崎大・ジャグリングサークル(左下)、長崎外国語大・フラメンコ(右下)

各大学の発表。活水女子大・音楽ボランティア(左上)、長崎女子短大・三線(右上)、長崎大・ジャグリングサークル(左下)、長崎外国語大・フラメンコ(右下)

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

コーディネーターを務める貴島学長

コーディネーターを務める貴島学長