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ICT活用教育セミナーが開催される(12/22)

 ICT活用教育セミナーが12月22日(火)、シーサイドキャンパスにて大学関係者、教職員含め約50名の参加で開催された。
 これはICT(情報コミュニケーション技術、Information and Communication Technologyの略)活用教育に必要なノウハウをはじめとした知識や能力の修得を支援することを目的に、授業内容・教育手法を改善しようと、放送大学が主催し九州では初めての開催、本学の教育研究集会(第3回全学FD)として本学も共催した。

 はじめに、本学日當明男准教授がICTの概略と授業への活用について説明。本日の講演を受講するにあたりポイントとなる「授業全体の設計」「講義の工夫」等について説明した。

 次に、放送大学特任教授内田実氏が、インストラクショナルデザイン(学習の効果・効率・魅力向上を図る授業設計)の定義や活用について詳しく説明。海外での事例や調査結果、企業教育など、学習者を効果的に理解させる授業の手法を紹介した。
 インストラクショナルデザインの進め方として分析(ニーズ調査)・設計・評価を柱に、具体的な授業設計のプロセスについて分析資料をもとに発表した。

 続いて、放送大学教授中川一史氏が、授業設計を六つの構成要素(ねがい、目標、学習者の実態、教材の研究、教授方略、学習環境・条件)に分け解説。興味を持たせ飽きさせない授業にするには”ICT活用は初等中等教育の教員に学べ”と提示し、わかりやすく工夫された高校や小学校の授業の事例をビデオ映像で紹介した。
 また、プレゼンテーションの手法にも触れ、情報を簡潔にして大量に詰め込まないことを注意し、映像提示物と板書、口頭のバランスを工夫することを提言した。
 今後、電子黒板(テレビ型提示装置)や共有ノート(タブレットPC)等のICT機器の普及が進むことも紹介された。

 放送大学准教授辻靖彦氏は、eラーニングを構築する新しい学習管理システム「Moodle」の特徴や機能、利点、問題点について解説。また、オンライン大学学習ネットワーク(UPO-NET)について紹介、今後の展望について話した。


『ICT活用教育セミナー-インストラクショナルデザインとICT活用事例と効果-』
2009年度長崎総合科学大学教育研究集会(第3回全学FD)

◆講義
「ICT活用教育セミナー開催にあたり」
 情報学部経営情報学科准教授
   日當 明男

◆講演
「インストラクショナルデザイン入門」
 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター特任教授
   内田 実 氏

「ICT活用の効果と活用方法」
 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター教授
   中川 一史 氏
 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター准教授
   辻  靖彦 氏

セミナーの様子

セミナーの様子

左から日當准教授、内田氏

左から日當准教授、内田氏

左から中川氏、辻氏

左から中川氏、辻氏